初恋は涙色に輝く…


いろいろな意見が出てくるけど、今までにないことで、みんなの意見を尊重できるようなものはなかなか思い付かない。

みんなが、悩み始めたとき光瑠が急に立ち上がった。


「蓮斗!お前、ベース弾けるよな!!」

「は?お、おう。一応。」


光瑠の興奮したような声に、みんなが視線を向ける。


「俺はギター弾けるし、瑞穂がキーボードできるだろ?」


光瑠の言葉が、何を意味しているのかみんな分かってきて、教室がざわつき始める。


「誰か、ドラムできるやついねーの?」


蓮斗くんの声に、1人の男の子、橋本~Hashimoto~くんが手を挙げる。


「俺、多分できるーー!」


その声に、教室は盛り上がりを見せた。


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