お前の隣はオレの場所
そういえば、夢波の話してたんだよな。
脱線しすぎたな。
まぁオレのせいでは半分無いんだけどな。
とりあえず崚駕が電話終わるのを待った。

「わり、おまたせ」
「えぇよ。んでさ、話し戻すんだけど」
「戻す?」
「あぁ。夢波の件」
「あーあれな。情報参謀にも頼んだけど・・・」

頼んだんならいいか。
と思っていたら崚駕が口を開いた。

「夢波、どこかで見たことあるんだよな」
オレは崚駕の方を見た。
同じことを考えていたからだ。
崚駕が初めて夢波を見たときの顔を思い出して確かに
ん?
て言うような顔をしていたな。

「やっぱお前もか」
「あぁ。なぁーんか臭う」
「だよな」

2人してそう思うということはたぶん間違いないだろう。
でもなんでだ?
やっぱり族繋がりか?

オレたちはしばし煙草をふかしながら考えていた。

「ま、あいつが突き止めてくれるだろう」
「それもそうだな。頼んでんなら」
「あぁ」
オレたちは煙草の火を消した。
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