お前の隣はオレの場所
それからはまたいつもどおりに過ごしていた。
まぁほぼずっと屋上だ。
あいつら2人はいつの間にか姿を消していた。
そして時間はHRになった。
HRだけはちゃんと出るようにしている。
そうしないと早退とか書かれちまうからな。
HRはすぐに終わった。
「炸焚ー向かうぞ~」
「あいよー」
崚駕と一緒にバイクのある駐輪場に向かい、後ろに乗っけてもらうことにした。
【ブォンブォン】
バイクのエンジンがかかって進みだした。
「そういえばずっと気になってたんやけど炸焚バイクとんねぇの?」
「バイク?取りてぇけど取ってねぇ」
「なんでや?」
「なんとなくだよ」
「ふーん」
取ってねぇってのは嘘。
でもあんま乗らねぇようにしてる。
走らされたくねぇしな。
普通に楽しみてんだよバイクは。
まぁ気づいてるかもだけどよ。
そんなことを考えてる間に溜まり場に着いた。