お前の隣はオレの場所
そこに居たのは夢波だった。

夢波は妖艶に笑いながら近づいてきた。

『炸焚さーん。僕の夏紅夜に手ぇ出さないでくれます?あいつは僕のモノなんですよ』
「それ・・は・・どう・・言・う・・意味・・だ・・・・?」
オレは肩を強く殴られたため言葉をしゃべるのがゆっくりでしか無理だった。
この会話は多分周りには聞こえない
『夏紅夜は僕から離れたらダメなんだよ。あいつは僕に逆らえない
僕の彼女なんだからな』
なんだと!!!
そんなはずは・・・
『なーんて嘘だよ。あいつはただの僕の玩具。だからぜってぇ渡さないよ?雷劉副総長の炸焚さん』

玩具・・だと??
「フザケンナ!!!!!!!!」
『おー怖い怖い。でもな、今のあんたに勝ち目はねぇんだよ』

【バシュッ!!!!!!】

「うっ・・・・・」
『炸焚さん。これ以上夏紅夜に近づくんじゃねぇぞ??』
【ドゥコッ!!!!!!!!】
オレの耳元でそう囁いて最後には蹴り飛ばされた。

「んな・・こと・・・でき・・・っか・・・・よ・・・。オレが・・・ぜってぇ・・・助け・・・出して・・・やる・・・・」
『フッ。せいぜい頑張りな』

その言葉を後に夢波はその場から消えた。
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