お前の隣はオレの場所
「ク・・ソ・・ッ!夏紅夜を・・取り返さないと・・・」
オレは痛い肩を庇いながら夢波を追おうとした。
「オイ!炸焚!どこ行くんだ!!その肩で!!!」
「うるせぇ・・崚駕・・オレは・・行かねぇと・・・いけねぇ・・とこが・・・あん・・だよ!!」
「んなこと言ってもなぁ!!その肩で出来ることなんてすくねぇんだよ!!!今は待て!!!!」

クソ。崚駕の言ってることも正しい。
でも、でも、早く夏紅夜を救わねぇと。
オレはそれしか思えていなかった。
アイツをオレが救わねぇと。
救えるのはオレしか居ねぇ。
だからぜってぇ行かねぇと

「ねぇさっくん。僕等に隠してることあるんじゃねぇの?」
「そうだよ炸焚。俺等に隠してることあるんなら言えよ。何言われても俺等は離れねぇからよ。な?」

確かに湊羽や崚駕が言うことはあってると思う。
でも、、言ってもいいのか。
オレはそれしか思っていなかった。
仮にも敵の者。
オレはとにかくその場を離れることにした。

< 69 / 96 >

この作品をシェア

pagetop