お前の隣はオレの場所
崚駕side
「悪い・・・」
その炸焚の小さな呟きを俺は聞き逃さなかった。

「オイ!炸焚!!」
俺の声は炸焚には聞こえない。
あいつは今何を抱えているんだ。
俺達の知らないこと
それを抱えているのは確かだ。
俺には見当がつかなかった。

「崚駕さん。さっくん絶対何か隠してる」
「湊羽もそう思うか?俺もそう思うんだ」
「やっぱりそうですよね。調べませんか?」
「そうだな。少し調べてみよう」
「わかりました」

炸焚の隠し事を暴くため俺と湊羽は動き出した。

「おい、リョウガ、ソウハどうするんだよ」
「とりあえず鎧磨と靖珂はいつも通りに居てくれ」
「ん?なんかよくわかんねぇけど了解だ」
「はいよー」

とりあえず調べよう。
そう思うばかりだった。
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