お前の隣はオレの場所
次の日の朝オレはいつも通りに学校へ向かった。
多少の気配りはしていた。
じゃねぇといつ襲われるかわかんねぇからな。
オレの家から学校までは歩いて15分ぐらいのとこにある
その距離を運動がてら歩いて登校してる。
昨日絡まれたのはちょうど中間らへんだった。
その辺は気を付けよう。
また来る可能性があるからな。
【ブォンブォン】
この音は・・・
「よっす!」
「はよ、崚駕」
「お、さっすがーバイクの音と声で分かったか?」
「お前以外誰もいねぇよ」
「ですよねーよくわかってらっしゃる」
「で?護衛か?」
「これまたご名答!よくお分かりで」
崚駕はなんやかんや気にかけてくれるからありがてぇ。
「ありがとな崚駕。ま、大丈夫だと思うがな」
「わかってんよ!でも大事なダチやからな。何かあってからじゃ嫌じゃん?」
ほんまにこいつはえぇやつだよ。
1番のダチが崚駕でよかった。
「ま、そーゆー訳だから許してちょ?」
「あいよ。サンキューな」
「いぇいぇ」
こんなやり取りをするのはたぶんこいつだけだ。
無くさねぇようにしねぇとな。
大切なダチを。