無理して笑うな

俺は由奈の方を見た。



あの後、由奈にはちゃんと謝った。



由奈は



「いーよいーよ!まさかBlueSkyのみんなと友達だったなんて!なんで言ってくれなかったの〜?」



なんて、言ってたけど



たぶんめっちゃくちゃ腹がたつことを俺はした。




「いや、由奈とは何もなかったんだけど…」




俺がコンサートでのことを話そうとすると、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴ってしまったわけで、



流星は、はぁぁっとため息をついて俺を見た。




「話、聞くから。お前がおかしくなった理由ちゃんと話してくれよな。」




「ん。サンキューな、流星。」




これも柄じゃない。



流星はポリポリと頭をかいた。




「やっぱお前おかしーわ。」




「秋山流星!まーたお前か!早く座らんか、チャイムが鳴ったろう!」




運悪く、今日は早く入ってきた先生の怒鳴り声でクラスのみんなが笑った。



流星は「すんませーん」と言うと席についた。




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