いつも君をみていた
「まや…服かわいいね」
「えっ?」
私は驚いて中津くんの顔をみた
中津くんは顔が赤く私も移りそうになった
「中津くんもかっこいいよ!?」
すると中津くんは真剣な顔をして
「圭介…」
「えっ?どうしたの?」
「圭介って呼んで?」
「けい…す…け?」
「うん!」
そう言って彼は私の頭を撫でた
「今日はわざわざありがとね?時間つくってくれて」
「私も暇だったし…」
「俺さ…」
中津くん……圭介はファーストフード店の椅子に座った
「圭介がどうしたの?」
「なんかさ、まや前に俺が触ったら怖がってたじゃん?」
「う…うん」
「俺も最初はさ…女を信じれなかったんだ」
「えっ…」
「俺さ小学校の時母さんが違う男と家に帰って来たんだ」
「……」
「おれさ小学生だったけどすぐ分かったんだ…嫌で嫌で俺は父さんを探した」
「そしたら俺が小学5年生の時見つけたんだよな…」
私は黙って聞いていた
「俺は父さんと暮らすことになった。この時点で俺は女を信じることができなかった…しかも中学校に入学してから俺は の周りには女がたくさん来た」
中津くん…かっこいいもん。
「でも…興味なかった。それでもその中で俺は1人の女が気になって気になって…付き合うことになったんだ…」
「いつも俺にベタベタだったのにしばらくしてあいつは俺のところに来なくなった…聞いてみても俺だけって言ってくれたんだけど…」
嫌な予感がした
「俺が放課後1人で屋上に行こうとしたら隣の教室から声がしたんだ。覗いてみたら俺の彼女と違うクラスの男がキスして抱き合ってて…ボタンも外れていて
……いやらしい声を出して…」
中津くんはうつむいてしまった
「辛かったね…」
私は中津くんの向かえにいたが隣に座った
「でもな…俺…お前が歩いてるのをみてなんかあいつ…他のおんなと違うって…思ったんだ」
「違うよ…そんなこと…したくないし…絶対しないよ…」
私は中津くんを抱きしめた
「私も大事な友達の好きな人から告白されたの…」
「花火大会の日にね…でも断ったんだ…それから逃げちゃってさ…そしたら怖い男の人が私に話しかけてきて…私の友達の好きな男の子が助けてくれたの」
「それから私はその人と付き合うことになったんだ」
「でもそれが間違い…日に日に暴力が増してさ…もう限界で…そう言ったら無理やりベッドに押し倒されて…怖くて怖くて…その後のことは忘れるようにしてるんだけど…」
「だから男が嫌いなの?」
「うん」