真面目くんの憂鬱





日向SIDE






セミロングって言ったのは嘘じゃないです



髪型は特に気にしないが、セミロングが一番だとは思います。



あと、着物や浴衣が似合う人…とか?



浴衣&お団子のうなじは………



おっと…話がずれてますね



テストも終わったので、明日から夏休みに入ります



夏祭り……ですか…



興味は…あります…ですが…



アイツと行くのは…



アイツというのは、僕の従兄弟の事です



彼は、僕が真面目くんなのをわざとだと知っています



とにもかくにも、彼は面倒くさい



じゃあ誰といくんだ?










「ッ…////あの…!!」



「ん?なあにー?」



「夏休みに…一緒に……お祭りに行きませんか?」







やっぱりダメですよね?こんな真面目くんとなんて…



「え?!いいの?!日向くんとなら全然いいよ!!」



「え…」



「私もね!!なんかお礼したいな~って思ってて、なにか一つしてほしいこと聞こうと思ってて~♪」



「あ…そうですか…」



お礼…ですよね…



「それに、夏休みに日向くんと会えないの寂しいなーなんて…ね?」



彼女は頬をピンク色にして言った…



なんですかこの可愛い生き物は…



でも、寂しいって言ってくれて嬉し……



まてよ?



僕…なんで嬉しいって思ったんだ?!



これじゃあ僕が彼女の事を好きみたいじゃないか!!



そんなことを考えると、自分の顔が赤くなるのがわかる


恥ずかしくて腕で口元を隠すと…



「日向くん日向くん!!まさか…照れてる?!」



「照れてねぇ…」



「あ!!本物日向くんご登場だね!!やっぱり照れてる!!」




ああ!!もういい!!照れてる!!照れてるからそんなに近くで見つめないでくれ!!



「ッ…////照れてる…から……離れてッ…//」



「フフフ♪日向くんの可愛い素顔発見!!」





またまた真面目くんは振り回されっぱなしです






でも…








わりと悪くはないかもしれません




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