真面目くんの憂鬱
美玲SIDE
「うぅ……」
…怒って来ちゃったのはいいんだけど…
「…ここ………どこおおおおおお?!」
周りを見ても、人すら居ない
結構上ったな…
今は神社みたいなところの階段に座ってる
…日向くんに助け呼ぼうかな…
と…思ってみても……
「あ……日向くんのメアドと番号持ってないや……」
はぁ……どうしよう…
今の時間は6時58分
あと2分で花火が上がる
日向くんと見たかったのに…
―――ヒューーーーー………バーーン!!
すると、ちょうど目の前の上空で、欠けることなく、大きな一輪の花火が咲いた
「あ……凄い……」
次々と咲く花火に魅了されていると
「白木ー!!どこだー!!」
「へっ?」
「白木ー!!」
階段のしたの方から声が聞こえる
私は立ち上がるすると、その人と目があった
その時花火が上がり、私が光に照らされた
「白木っ!!」
そう言ってその人は階段をかけ上がって来た
「白木っ!!ごめん!!」
「日向…くん…」
その人は日向くんだった