真面目くんの憂鬱
日向SIDE
席替え?
めんどくせぇ…
あ…面倒ですね
隣は…白木美玲…さん…
「よろしく」
人と関わるのが嫌なので、簡単に…
なんですけど…白木さんがチロチロ見てきます
何なんでしょうか?
すると…
「私、白木美玲!!よろしくね!!」
そんなことを言い出す…
「はい…?」
しかも…
「黒崎くん黒崎くん!!」
正直迷惑です
「はぁ……何でしょうか?」
「黒崎くん!!日向くんって読んでもいい?いいでしょ?!」
それって強制ですよね?…まぁ…いいけど…
「いいですよ」
「やったね!!ありがとう日向くん!!」
ッ……
ニコッと笑った彼女はとても可愛く見えました
というより、もともと可愛いですね
顔は綺麗系ですね
ちょっと僕のタイプだったり…なーんて
長くて艶のある黒髪をおろしていて、まさに大和撫子です
まぁ…案外席替えもいいですね
「日向くん日向くん!!」
「はい?」
「誕生日はいつですか?」
「12月31日です」
「うわぁ~大晦日ってなんかオシャレだね~じゃあさ!!日向くん日向くん!!好きな食べ物って?」
「……味噌汁とピーマンの肉詰めですかね。デザート類だとプリンとか、ロールケーキとか。あ。この間初めて食べた、生チョコとマカロンは絶品でした」
「そうなんだ~!!じゃあ好きな本は?音楽は?!趣味とか~あ!!テストの赤点脱出法を教えて!!」
赤点脱出法?
あ…この人なんですね?席替えの張本人は。
そこへ、翔先生が来ました
「よし。相性良さげだな。じゃあ黒崎、こいつの家庭教師頼むわ」
「は?」
家庭教師?聞いてない
「放課後だけでもいいからさ!!頼む!!」
「私からもお願いします!!」
はぁ……わかったよ…
「いいですよ」
「やったぁ!!」
僕はこの笑顔に弱いみたいです