真面目くんの憂鬱





放課後







「美玲~一緒にかーえろー!!」



「ゆりかーこれから放課後は日向くんに家庭教師やってもらうからごめん!!」



「おーけ!!頑張って!!美玲!!」



「頑張る!!」




ホントに頑張るんだ!!



そして、教室に誰も居なくなって…



いや…日向くんはいるね



でも両方話しかけないから凄く静かです



日向くんとか反対側向いちゃってます



よーし!!こうなったら!!



THEほっぺたツンツン作戦!!



あの、肩ツンツンして振り返った時にほっぺたツン!!ってやつ!!



いっくぞー!!




「日向くん日向くん!!」




ツンツン



クイッ



ガシャッ




「あ…こんにちは?」




え?



肩にツンツンした



振り返った



ほっぺたツンツンするつもりが、日向くんの黒渕眼鏡にぶつかって…



眼鏡が落ちた…



え?誰?私の目の前にいるのはイケメン…



どうしよう…めっちゃカッコいい!!一目惚れ!!







って………んなわけあるかぁっっっっっっ!!



私はこんな軽い女じゃないわ!!



地味男が眼鏡外したらイケメンで惚れた?



外見目当てじゃないか!!



なんて考えてると…




「は?こんにちはってなんだよ?全然驚かないのな」




話しかけてきたので




「はい?だって私、日向くんは眼鏡かけててもカッコいいのしってるし、敬語がわざとなのも知ってるもん!!」



「は?」




「私、黒渕日向くんでもカッコいいと思うよ!!」



「ッ…///…黒渕日向ってなんだよ…」



「黒渕眼鏡と黒崎をかけてるの!!って…日向くん日向くん!!照れてる?」



「ッ…//んなわけない…」




そして日向くんは眼鏡をかけて




「勉強…始めますよ」







「はぁーい…」





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