真面目くんの憂鬱




日向SIDE





「こ…こう?」



「違います」



「じゃあこうだ!!」



「…」



「…」



「……答え見ましたね?」



「うぅ……すみません…」




さっきからこんな感じです




なんでこんなに簡単な数学もわからないんでしょうか…



まったく進みません



理解が遅いっていいますか…なんというか…




「白木さん」



「ん?」



「貴女はどうすれば理解できるんですか?」




すると彼女はとんでもないことを言った




「私、やればできる子だけどね!!ご褒美ないと頑張れないんだ~!!」




…そういう感じでしたか




「じゃあご褒美あげますから頑張ってください」



「ホント?!じゃあ…」




またしても彼女はとんでもないことを言う




「日向くん日向くん!!好きな人教えて!!」




……



?聞き間違いですかね?




「な…なんで?」



「なんとなくです!!」




…なんて単細胞だ



まてよ?



でもこれを使えば…



彼女は赤点を免れるんじゃあないか?



こうなったら…




「百点取れたら教えてもいいですよ」




これなら完璧



いくらか自称やればできる子でもこれは無理だろう




「わかった♪頑張ろー!!」




こうして僕の悲劇は始まりました…







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