ラブレターを君へ
ラブレターを君へ
#1
私、前園 由依(まえぞの ゆい)は今、ドキドキしながら学校の、ある人の下駄箱の前に立っている。
時刻は、朝の7時前。いつもなら朝起きて、家で朝ご飯を食べている時間。
この時間は、まだ生徒も先生もあまり来ていないからなのか、校舎の中はシーンと静まり返っている。
本来なら私も、こんなに朝早くに登校してくることはまずない。
にも関わらず、今日私は普段よりも随分と早起きをして、眠たい目を擦りながら学校へとやって来た。
数日前に自分の中で決めた、ある一大決心を実行するために──。
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