FOREVER
眠って起きておしゃべりしてそれを繰り返す毎日。




おしゃべりする時間は本当にあっという間に終わる。






月日が流れるのはどうしてこんなにもはやいのだろうか。







12月25日






はじめての彼氏とすごすクリスマス。





そして、この日は私の誕生日でもあるんだ。






晄が知っているかはわからない。






私、晄に自分の誕生日言ったことないもんね。







だから、誕生日お祝いされなくてもいい。






クリスマスを晄と過ごせるだけで幸せなんだから。






ていっても、病室からでられないんだけどね。








お腹はこれ以上大きくなるのかってくらい大きくて。





そして、頭痛や胸の痛みはどんどんひどくなるいっぽうだ。








確実に近づいてきている死。






あと少しの間を精一杯生きなきゃ。









ーーーガラッ







「入るぞ。」






「どうぞー」





今日は先生にたのんでちょっと効果が強い薬を飲ませてもらったからいつもよりは痛みが弱い。






「おじゃましまーす!」






そういって、晄の後に続いてはいってくる桜と恭介。






みんなの手にはいろんなものがかかえられている。






ケーキの箱。



いろんな食べ物。





とんがり帽子。




クラッカー。




などなどたくさんのものが私の病室に運ばれてきた。






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