FOREVER
「私も愛してるよ。」




静かに触れ合う2人の唇。




そして、だんだん激しくなる。





お互いをもっと求めあうかのように。





私はただただ、晄にここにいるとわかってほしくて夢中になりながらキスをした。






夜になると晄も帰ってしまった。





私もそろそろ寝ようかな。








ガラッ






急に開いたドアに驚きながらも開いたドアの方へ視線を向けた。






そこにいたのは…





「お母さん。お父さん。」







「遅れて悪かったな。ついさっき仕事が終わったんだ。」




「そうなんだ。」





仕事が終わってすぐに駆けつけてくれたお父さん。






「沙羅、誕生日おめでとう!」



「おめでとう。」






「お母さん…お父さん…ありがとう。」





私が生きて過ごせる最後の誕生日。






「はい。お父さんとお母さんからの誕生日プレゼントだよ。」






そういって私に紙袋を渡してくれるお母さん。





それを受け取り中身をみる。
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