FOREVER
最終章
私が死んで何年たったのかな。
私は、まだ旅だてずに、雲の上にとどまっている。
本当は雲の上に旅立たなきゃいけないのにね。
私はずっと、この雲の上に座っていたんだ。
雲のしたをのぞいてもみんなの姿はみえないけど。
ずっとここでみんなを待っているんだ。
きっとそろそろみんながここに来るはずだ。
私は黙って、雲の上に座りみんなを待つ。
長いときを経て、ようやくこのときがきたんだ。
「沙羅!」
「沙羅。」
「沙羅ちゃん!」
私を呼ぶ大好きな人たちの声。
「晄、桜、恭介!」
また、みんなに会えたんだ。
「沙羅。久々だな。」
そういって優しく頭を撫でてくれる晄。
私がずっと会いたいって思ってた人がここにいる。
「うん。
みんな、お疲れ様。楽しかった?」
「うん!沙羅の死はね…全然受け入れられなかったけど、楽しいことたくさんあったんだよ!私の子供がね、沙羅の子供とすごく仲良くなったのよ!!
その光景をみてるとね…
私と沙羅をみているみたいですごく嬉しいことのはずなのに辛かったんだ。」