FOREVER
「私。今付き合ってる人がいるの。


その人はね。ずっと私のそばにいてくれるの。


私が死んだ後は誰も愛すきはないっていってくれたの。

私はその人のことを本当に愛してる。


相手はね。高倉晄よ。


お母さんもお父さんも知ってるでしょ?



晄が言ってくれたの。


産めばいいって。


晄の両親もいいっていってくれた。

私のために。


私にはあと1年しかないの…


だから、お願い。」







………






しばらく沈黙がつづく。





そして、沈黙の中声を出したのは

お母さんだった。







「いいわよ。産みなさい。私もあなたの子がみたいわ。
あなたがしたいことなんでもやりなさい。自分の人生よ。やりたいことはやっておかなくちゃ。」






「あぁ。そうだな。沙羅の赤ちゃんが見れるんだ。幸せだな。

しかも、晄君なら頼りになるだろう。


しかしな、一つ条件付きだ。


赤ちゃんが産まれたら私たちが赤ちゃんを預かる。


そして、晄君が高校も卒業して大学や専門学校にいったりして、それでちゃんと働けるようになったら、その子を晄君に渡そう。

晄君が赤ちゃんに会いに来るのはぜんぜん構わない。


そう伝えておいてくれ。」






「うん!ありがと!!」





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