FOREVER
「みんな、来てくれてありがとう。

一つ、みんなに報告しなくちゃいけないことがあって。」





私がそう言うとみんなベンチに腰掛けて私の方を向いてくれる。




「じゃー、話すね。

晄とね、子供を作りたいって話したんだ。

私は、今の時期に妊娠すれば子供を産めるの。



ちょうど私の死ぬ時期と被ってるから。



それでもね。先生に言われたの。ほとんどの確率で産めないって。


産めたとしたら奇跡なんだって。




それでも、先生は100%産めないとはいわなかった。


だから、産めることにかけたいの!




赤ちゃんを産む時は死ぬ時期に被ってるから…

私は赤ちゃんを産んだときに死ぬの。




新しい命を誕生させて私は死ぬ。




それは、私がすごく望んでいたことなの。



でも、子供を産んだとしてもね。


私が育てるわけじゃない。



勝手に産むだけ産んで死ぬなんて勝手でしょ?



だから、諦めてたの。





でも、そのときに晄が赤ちゃん産んでいいって言ってくれたから。



俺がちゃんと育てていくらからって言ってくれてね。




私は子供を産む決心をした。
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