FOREVER
「な…にこ…れ。」






お母さん、お父さん、桜、恭介、クラスのみんな。晄の友達。晄の両親。






たくさんの人がその部屋の中にいて、拍手や歓声をあげている。






みんな、上品なドレスをきていてすごく美しい。


男の人も黒いスーツをきていてなにか会にでているみたいだ。






「沙羅。サプライズだ。どうだ?びっくりしたか?」






「サプライズ?え!?サプライズ!?これは、何!?どういうこと!今からなにをするの!?」






「結婚式だよ。ちゃんとしたのはできねぇけど簡単なのならできるからな。」





「えーー!び、びっくりするよ!それゃあ!急に結婚式なんて!」







「沙羅の驚きの顔がみれてよかったよ。みんなが待ってる。前にいくぞ。」








そういって晄は私の手を引き、みんなの前をどうどうと歩いている。





普通の結婚式ならお父さんが私と歩くのだろう。





ま、これはちゃんとしたのではないらしいし。




それでも、すごく嬉しい。
< 95 / 172 >

この作品をシェア

pagetop