初恋相手はゲイでした。
* Prologue *
夢を見ると必ず、あの時の光景が鮮明に映し出される。
怖くて気持ち悪くて死にたいくらいの屈辱。
助けを呼んでも誰も気づいてくれなくて、震えることしかできなかった。
どうせ神様なんかいない。
この時から私は、神と人を憎む様になった。
どうして私がこんな目に遭わなきゃいけなかったの?
けれどある日、猫みたいな人に出会った。
冷たい心を暖かくしてくれる存在。
好きだと思った。