初恋相手はゲイでした。
* 動悸 *
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「あ、姉ちゃんおはよう」
「おはよう実。あれ? 真広こんな朝早くからどうしたんだ?」
朝、目が覚めて朝食の準備をしようと下の階に降りると食卓テーブルの椅子に実と真広が座っていた。
「腹減った。朝飯食わせろ」
なんでこいつはこんなに偉そうなんだ。
「また真広のお母さん朝早くに仕事に行っちゃったのか。仕方ないな」
私は素早く3人分の朝食を用意した。
「いただきます…」
「めしあがれ」
仏頂面ながらも私の作った物を毎回残さず食べてくれるんだよなぁ。