初恋相手はゲイでした。
朝食を食べ終わり食べたお皿を洗っていると、真広が近づいてきた。
「どーしたんだ真広」
「例の先輩たち、どーなったのかなって」
例の先輩たち……ああ、汐崎先輩たちのことか。
「なんかね、全部私の勘違いだった。だから今日からまた先輩たちとお昼食べるんだ」
「お、お前は……」
「ん? なんだ真広」
「どうしてお前はそうやってすぐに人を信じちゃうんだよ! ちょっとは危機感を持てよ!!」
すぐ近くでいきなり怒鳴られ、持っていたお皿が手から滑り落ちそうになった。
「ま、真広…急に大声ださないでくれ。皿を割ってしまいそうになった……」
そう言うと、真広は私を睨み付けて走って玄関から出て行ってしまった。
「……なんだったんだ、一体」