初恋相手はゲイでした。
午前の講義が終わると、私は早足で食堂に向かった。
えーと、今日の日替わり定食は……
あ、生姜焼き定食だ!
嬉しさのあまり先程までの考えごとなんてすぐ吹っ飛んでしまった。
半券を買って学食を受けとると、いつものテーブル席に向かった。
「あ! このみちゃーん! 待ってたよ~」
どうやら先輩たちの方が先に来ていたらしい。
二階堂先輩が笑顔で手を振ってくる。
私もテーブルに行き椅子に座る。
そして気づいた。
隣に座っていたのが、汐崎先輩だった。