初恋相手はゲイでした。
待って待って待って。
今なんか二階堂先輩がとんでもない勘違いした言葉を……
「ちち違うんだ二階堂先輩、違います。私と歩くと先輩も変な目で見られちゃうってことです」
「変な目……?」
「悪霊にとり憑かれた人だなんて思われたくないでしょ?」
「あ…悪霊? え、どこに悪霊が?」
「わ…………私です」
「え? このみちゃん、きみ……悪霊だったの!?」
「いや違いますよ、けど私みたいな格好してたら誰だって悪霊に見えるでしょう」
「~~~~っぷはははははは」
……え? え?
二階堂先輩の爆笑の行動についていけないでいると、目に涙を浮かべて笑っている二階堂先輩の両手が私の両肩に置かれた。