初恋相手はゲイでした。
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佐瀬先輩が近くに良いカフェがあると言うので着いていっているのだが、居酒屋から出て結構歩いたと思う。
「あのー、佐瀬先輩…まだですか?」
「んー。もうちょい」
先程から何度もこのやり取りをしている。
「でもそろそろ戻らないと怒られちゃいますよ? 相談は帰りながら聞きますし」
「相談? なんのことー?」
予想もしなかった返答がきた。
「え? だから、片想いの……」
「──っんくくくくく。あははははははっ。このみさぁ、馬鹿でしょ」