初恋相手はゲイでした。
彼の名前の呼んだ瞬間、好きなんだと言う実感が沸いた。
汐崎先輩は佐瀬先輩のからだに覆い被さり何発も佐瀬先輩の顔を殴っている。
「し、汐崎先輩! もういいです! やめてください」
私がそう叫んでも汐崎先輩は佐瀬先輩を殴り続けている。
このままじゃマズい。
私は駆け寄って汐崎先輩の振るっている拳を両手で掴む。
「もういいですから…汐崎先輩の手が痛くなってしまう」
「………………」
汐崎先輩は殴るのはやめたものの無言のままだ。
「う、うわあああ」
隙をついて佐瀬先輩は走って逃げて行く。
「ありがとうございました、助けてくれて……」