彼女が知らない私の話
美化



これが私が美化した思い出だとするなら
どれだけ楽なことだったでしょう


今日も私、泣いてます

もう、あなたのくれた言葉をすらすら言えるくらいになってしまいました



まだあなたの名前だって言えます

まだあなたの声だって耳に聴こえて

あなたの可愛いと言ってくれたことだって



時間が過ぎれば、色褪せるだなんて言うけれど

私の中であなたは生きているみたいなんです



私の中であなたは綺麗に笑って
私の好きな表情をして


愚かだってとっくに気付いているのに



これが美化だとしたら、私は美化した思い出に恋をしていることなんでしょうね




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