私の全てを。

すると
俺の声に反応して
女も俺を見上げてきた。

...すっげーみられてる。

けどなんかいつもとはちがうかんじがした。

「おっさん
てめぇいい歳こいて痴漢なんかしてんじゃねーよ。」

女を助けたいと思って
痴漢をとめた。

おっさんは
びびりきった
悲鳴をあげて逃げてった。


女が
声をだした。
「...あの。ありがとうございました。」

とても冷めた女だった。

「...別に。」

俺もつめたく返してしまった。

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