私の全てを。




「あっ」



今朝の電車の男がいた。


「おい、お前。
もしかして....」

なんだ?こいつ。


「なに?」


冷たく返すと

悩んでたような顔が一気に確信にかわり。

「お前。
俺にあったことあるよな?」



.....は?
ばれた?


「...はい?
あのー、多分初めてとおもいますが。」

てきとーに誤魔化す。

「でわ。」


そして走って逃げよーとしたそのとき。

『パシっ』


私でも振りきれない
凄い力で腕をつかんできた。

.....こいつ。
強い。


「あのー。」


「初めましてならそれでいい。
だが今から俺についてこい。」

....逃げれるわけない。
そう確信した私は大人しくついて行くことにした。
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