私の全てを。


すると
私の後ろの中年の男は

「ヒィッ」
と声をあげて

違う両に逃げていった。

もしかしてこの男...助けてくれたの?


「...あのっ。ありがとうございました。」

不器用な私は
すっごく冷たくお礼をいってしまった。


「....別に。」


すっごく冷たくだけど返事をしてくれた。

お礼ちゃんとしなきゃ....

そう考えていたとき
降りる駅についてしまった。

「あっすみません。
今度もしあったらお礼しますんで。
でわ。」

そう言って私は降りた。
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