ツンデレツン
「ったく、いい歳して引きこもりだぁ?ニートにでも便乗したのかよ、あぁ?」
ヤンキーのような口調で、
そいつは乱暴に私に言葉を放った。
まだ声変わりもしていない幼い声が
ジワジワと心に染み込む。
「どーせ暇してんだろ?だったらさ......」
ドア越しの声が一端途切れる。
一瞬の静寂がその時は永遠に
続くんじゃないかと思ってしまった。
「だったら......俺と同じ高校受験しろや。面倒くらい見てやるよバーカ」
その言葉を聞いた途端、頬を涙が伝った。
胸の辺りが締め付けられるように痛くて
でも何でだか温かくて。
自然と手がドアの鍵へと伸びる。
ガチャリと鈍い音がしてドアを開く。
涼しい空気が流れ込んできた。
目の前には、大和がいる。