ツンデレツン

興奮して声が裏返る。


中学時代の友達に
まさか同じ高校で会えるなんて
予想もしていなかった。


茜はニッコリと笑ってくれた。




「一緒の高校だったんだ!またアンタと話せると思うと嬉しいわ」

「私もだよ。ホントに久しぶりだな」




それからしばらく校門の前で話をした。


昔の思い出や、茜の話に私の話。


話すのに夢中で時間を忘れられそうだった。


ふと学校のチャイムが鳴る。


乾いた電子音と共に私達は
ハッと顔を見合わせた。




「ヤバくないか?」




私が言った言葉は震えていた。


なぜなら......

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