ツンデレツン

まったく、少しはやし立てられたぐらいで
図に乗るなんて。


ホントにガキだな。


大体、ミーハーの女子だって
大和のどこが可愛いわけ?


口うるさいし、ガキだし
小さいし短気だし。


良い要素なんてどこにもないのに。


まったく。ホントにまったく!




「じゃ、次神田」




いきなり名前を呼ばれて
我に返った。


どうやら自己紹介の番が
私に回ってきたらしい。


私はゆっくりと席から立ち上がると
教卓の前に出る。


大和の時のようにはやし立てられたりはしなかった。


はいはい、どーせ私はブスですよ。


そう思いながら第一声を発しようとした時だった。

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