ツンデレツン

ホッと胸をなで下ろすと、
ふと先生と目が合った。


先生はこの上なく憎たらしい
嫌味の笑顔を向けてきた。


......なんつー顔してんだ。


その笑顔は





「オメーの弱み握ったわ~」




と無言で告げている。


怒りがこみ上げてきたが
それは大和によって沈められた。




「何やってんの?ブサイク選手権?」

「死ね」




私は机の中から取り出した教科書の角で
大和の頭を叩いた。


ドスっと鈍い音がする。




「うぃってエェェ!!!」
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