Story~あたしとあいつの物語~
ヤンキー校なんて書いたらきっと先生とかうるさいだろうな…。
しかも由利ちゃんに言うのなんか…。
どうしよう…。
本気で考えないと…。
今まで直先輩達の学校に行くつもりだったけど、いろいろ考えなおしたら進路が怖くなってきた。
「綾那!綾那ー!」
「えっ?あっ!すみません」
やばい。いろいろ考えてたらぼーっとしてた。
「大丈夫か?ぼーっとしてるとぶつかるぞ」
直先輩は笑いながら言った。
そうだ。
これから喧嘩するんだからこんな事考えてたらいけない。
「直先輩すみません。ちょっと今日授業中眠かったんで」
あたしは苦笑いしながら言った。
「そっか…。じゃあ今日は早く寝ろよ」
「はい」
本当は全然眠たくないんだけど…。
まあぼーっとしてたから。
「よし!じゃあそろそろ暴れてくるかな…」
あっ、もうそんな時間か…。
「あーあたしも暴れてー。退院したら体絶対なまってる。逆に怖いわ」
「ははっ。確かに。足ひっぱんないでよね!」
「いやー足ひっぱっちゃうかも」
「んな冗談!……真南、早く元気になって戻ってこいよ。待ってるから」
直先輩は笑顔だった。
だけどどこか寂しそうな顔だった。