Story~あたしとあいつの物語~
倉庫の外は中でながしている音楽がもれていてあたし達しかいないのになんか騒がしい雰囲気だった。
大丈夫だったはずなのに急に怖くなってきた。
「準備はいいか?」
直先輩があたしに聞く。
本当は嫌だって思う自分。
直先輩についていきたいっていう自分。
そんなあたしが半々にいる。
「先輩!行きましょう」
あたしは直先輩についていくって決めんだ。
「お前本当いいやつ」
直先輩は笑顔であたしの方を見て言った。
そしてあたし達は倉庫のドアを開けた。
「おお松長。今回はちゃんと逃げずに来たんだな」
「何言ってんだよ。逃げてるのいつもお前らだろ」
直先輩は呆れながら言った。
「まぁーそんな余裕も今のうちだぜ?今日は負ける気しねーから」
「ふっ。こっちだって期待の後輩連れてきてるんだから。簡単には負けないね」
げっ…。あたしそんなに活躍出来そうにない気が…。
はっきし言って今すごくびびってる。
予想をはるかに超える人数すぎて…。
ざっと30人くらいはいる。
2人に対してそれは反則…いや、これはヤンキーの世界。
そんな事が通用するわけない。
「じゃー行くか!」
「3!」
ドックン…。
「2!」
ドックン…。
「1!」
ドックン…。
「「GOーー」」