Story~あたしとあいつの物語~
父親は、帰りに飲んで飲食運転をしてそのまま事故して亡くなってしまった。
きっとストレスがたまってたんだと思う。
仕事もその時本当に忙しくて、帰りも遅くてあたしも1人で寝たりしてた。
だからたまには息抜きがしたかったんだと思う。
それからあたしは1人になった。
親戚の人達も全然あたしを引き取ってくれなくて、結局施設いき。
施設では5人くらい年齢が違う人達がいて馴染むのに大変だった。
それから何年たってもあたしだけは絶対に引き取られない。
引き取られていなくなったり、新しい子が入ってきたりとかそんなのがずっと続いた。
「綾那ー。今日も遊んでたの?」
「別に。遥(はる)には関係ないじゃん」
遥と言うのは今小6の女の子。
部屋が一緒で話したりとかするけど、ほとんど話さない。
「お風呂、入れるから入れって。あと夜ご飯もちゃんとあるから」
「わかった」
あたしはそれだけつぶやいて、リビングに向かった。