あんたの心、全力奪取。


「智癒君。あの、ごめんね怪我痛くない?」

「……。」

「ごめんね。」

どうやら女の子といるようだ。

体操服を着ている。

「智癒君。あの、ここで言うのっておかしいかもしれないんだけど、前、来てくれなかったから!……私ねっ!」

「別に真鶴さん助けた訳じゃないから。たまたま、守ったって感じになっただけだから。後、俺あんまり下の名前で呼ばれるの好きじゃ無いんだけど。」

「っ。ご、ごめん。じゃあ先行くね?代瀬君。」

女の子は泣きそうな顔して行った。



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