あんたの心、全力奪取。
「お前、恋したことあんの?」
「な、いきなりなによ。」
掴まれた所に熱くなる。
「俺に恋愛ってやつ教えてよ。」
「は?」
彼奴の顔がさっきより近くなって鼻と鼻
がくっつきそうになる。そして顔を動か
した。
「馬鹿?無防備すぎ。」
彼奴の低音な声が耳元で聞こえた。
「……っ!!もう。私に関わんないで!!」
私は外に走っていった。
顔が熱い。耳が熱い。
もぅ、頭の中ぐしゃぐしゃだよ………。