あんたの心、全力奪取。


「はいはーい。みなさんおはようございます!もうそろそろで文化祭ですねぇー!」

元気すぎる担任、荷橋先生だ。

「今年はね、1年生の入学人数が多くって、2クラスで合併してお店の運営していきまーす。」

「お。蓮は何したい?」

「リンゴ飴屋さん。」

輝はポカーンとした。

「……。」

「も、文句あるの?」

「いや、んと。はは。なんでもない。考え事してたからさぁ。」

「は?人の話ちゃんと聞きなさいよ。」

輝はごめん。ごめん。と言い謝った。

「無駄話のせいで、先生の話聞き取れなかったじゃん。責任とってよね。」

「聞いてるし。俺、そんな容量悪くねぇし。」

当然の如く、言っているこいつは……。

さっきボーとしてみすみす私話聞き逃し

たくせに!どこが容量良いだよ!

(心でツッコむ)

輝のどこが優しいんだかなぁ。

私はふと考えながら、何の店にするか

周りの話を聞きながら考えた。
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