あんたの心、全力奪取。
私は猫の所に走った。
「!!」
え。猫がいない!
ダンボール箱が空っぽになってたのだ。
「どうしよ……」
まだ凄く小ちゃい猫。
私は辺りを走って探した。
「はぁ…はぁ。」
生きてるよ、ね?
「……!!」
そこには猫がいた。倒れて。
「猫!」
私は気が動転した。いつも元気だった猫
が死んでるように寝ているから。
「猫。ぃや……!」
「陸死んじゃやだよ……。」
気づいたら何故か私は陸の名前を呼んで
いた。
「ぇ、」
それと同時に涙が出てきた。
「それ、大丈夫だから。」
後ろを向くと智癒がいた。
「……何で?」