続*3センチメートルの恋。
「車で来たから乗って??
ここじゃ話しにくいしね…」
…車乗ったら壱にぃ怒るだろな。
でも壱にぃいないし!自分だって乗ってるし!
「はいっ」
私はOKした。
―――――
バタンッ
『………………。』
お互い無言。
やぶったのは宏さん。
「えっと…聞きにくいんだけどさ??
香ちゃんは知ってるのかな???」
「何をですか??」
すると宏さんは顔をしかめて
「…………
女の子に送られてること。」
あぁ。あれね。
「知ってますよ。」
「知ってるのか!!??」
宏さんはいきなり大きな声で言った。
「え……。はい…」
びっくりして小さな声になった。
「ごめん…
で、何も言わないの???」
「壱にぃに嫌われちゃうから…
嫌われるのが一番嫌だから。」
「ほんとは…辛いんだろ??
毎日泣いてんじゃないの??
目、赤いよ??」
って宏さんは言いながら
私の頭をぽんぽんって撫でた。
私はそんな優しさに勝てなかった。