続*3センチメートルの恋。



「ヒック…ほっ本当は…やめてほしいな。
って…言いたいけど、ック…言えない。


綺麗な人だし…。」



「香ちゃんに壱はもったいない。
もっと香ちゃんを愛してくれる人のほうがいいよ。」




うん。わかってる…
もっと私を好きな人の方が、
今より断然幸せになれるって。


だけどね…


「壱にぃがいない幸せなんて…ないよ。」



私は多分、馬鹿だと思う。

だけどこんなに人を愛している人って
この世には私以外いないんじゃないかな??



「そっか…まぁ、大丈夫だろ。
嫌なことあったら相談しろよ??」


宏さん。あなたはいい人すぎます。


「はいっ!!ありがとうございます。」




そして宏さんの顔が赤くなった。


どうしたんだろう…



宏さんが口を開いた。


「あと…さっきの子紹介して??」



あ。恋の予感。


「クスクスッもちろん!」




2人笑い合った。



< 5 / 10 >

この作品をシェア

pagetop