続*3センチメートルの恋。


私は宏さんを体はって守った。
殴らせない。こんな素敵な人。


「壱にぃ…最低だよ。

どうしたのよ!?」



「んで守るんだよ…俺より宏か??」


弱々しい壱にぃの声。


「…………。壱にぃが好きよ??


だから、聞けなかったの…。
今…聞いてもいい??あの人誰??」



すると壱にぃは座り込んだ。



「あの女は…ちょっと協力してもらってた。」



「はい!?」



「だってお前…何も言わねーじゃん!!!
やきもちだって妬かねえし…
いっつもにこにこして「好きだよ」って…


逆に不安になったんだ。


俺のこと…どうでもいいと思ってるんだって…。

俺のほうが絶対好きだって…思って…」









ぽんっ!!!



いきなり私の頭にのった宏さんの手…



「お幸せにな!!!」


軽く微笑んで


宏さんは去っていった…



ありがとう…。





「ごめんな。香…」


「私もごめんね。壱にぃ。」




「俺お前が好きすぎるんだ。」


「私壱にぃが好きすぎるよ。」




『クスクスッ…』

< 8 / 10 >

この作品をシェア

pagetop