続*3センチメートルの恋。
私は宏さんを体はって守った。
殴らせない。こんな素敵な人。
「壱にぃ…最低だよ。
どうしたのよ!?」
「んで守るんだよ…俺より宏か??」
弱々しい壱にぃの声。
「…………。壱にぃが好きよ??
だから、聞けなかったの…。
今…聞いてもいい??あの人誰??」
すると壱にぃは座り込んだ。
「あの女は…ちょっと協力してもらってた。」
「はい!?」
「だってお前…何も言わねーじゃん!!!
やきもちだって妬かねえし…
いっつもにこにこして「好きだよ」って…
逆に不安になったんだ。
俺のこと…どうでもいいと思ってるんだって…。
俺のほうが絶対好きだって…思って…」
ぽんっ!!!
いきなり私の頭にのった宏さんの手…
「お幸せにな!!!」
軽く微笑んで
宏さんは去っていった…
ありがとう…。
「ごめんな。香…」
「私もごめんね。壱にぃ。」
「俺お前が好きすぎるんだ。」
「私壱にぃが好きすぎるよ。」
『クスクスッ…』