あかいもの。
「それにしても、今日は人が多いな〜。」
冬也がボソッとつぶやく。
明希はともかくとして、男子組はもうお疲れのようだ。
それもそうだろう。
奈津様の大量のお荷物を両手いっぱいに持っているのだから。
大地にいたっては、ぼーっとしすぎて心ここに在らずの状態だ。
「そろそろカフェで休みましょうか。」
「さんせー!!」
やっと解放される‥‥。
そんな顔をしている男子組は心底うれしそうだ。
そんなこんなで、近くにあるカフェを目指す。