愛された先パイ
「「「ごめん・・・」」」
ヒヨコちゃんに向かって謝る女子たち。
「2度と彼女に近づかないで。
俺が許さないから」
「は・・・はいっ!!」
一睨みしただけで、女子たちは校舎内へ戻って行く。
「大丈夫ヒヨコちゃん」
「は・・・はい。
でも、大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。
俺元々女子苦手でさ。
離れてくれた方が嬉しいって思ったんだ」
「え?
でも先パイ、私も女子ですよ」
「あ・・・まあ、そうなんだけど。
ヒヨコちゃんは別かな・・・」
「そ、そうなんですか?」
「ん・・・まあね」
「嬉しいです!!」
ニッコリと笑うヒヨコちゃん。
・・・なあ、アツシ。
アツシが言っていたこと、間違いじゃないかも。
俺、
ヒヨコちゃんが好きかもしれない・・・。