愛された先パイ
「まあ!可愛らしいお嬢さん。
リクの彼女?」
「か・・・彼女じゃないよ!
彼女は、と、友達だよ。
今日、転入してきたらしくてさ、職員室まで案内したんだ」
「そうなの。
初めまして、リクの母親です」
「天使雛です」
「アマツカイヒヨコちゃん?
変わった名前ね」
ヒヨコちゃん、俺と会った時、言ってた。
変わった名前だと言われるって。
確かによく言われているな。
ヒヨコちゃんは母さんに言われて、恥ずかしそうにはにかんでいる。
「そうだヒヨコちゃん!
ご飯、食べて行かない?」
「へ?」
「それが良いわよ!
リクも喜ぶと思うわ、ねぇ?」
「うん、良い案だと思うよ。
ヒヨコちゃんさえ良ければ、遠慮せず来てよ」
ヒヨコちゃん、家で独りって言っていたから。
皆で食べるご飯美味しいもんな。
「い、良いんですか?」
「「どうぞどうぞ」」
「じゃあ、お言葉に甘えちゃいます」
「じゃあ遠慮せずに入って。
リク、ご飯出来るまで部屋にいて」
「わかった。
ヒヨコちゃん、汚いけど、どうぞ」