愛された先パイ
「でもわかります。
なんなら、何か問題でも解きましょうか?」
「良い度胸だ。
問9を答えてもらおうか」
俺は立ち上がり、黒板へと向かう。
問9だっけ?
・・・何だ、簡単じゃないか。
先生ニヤニヤしているけど。
・・・もしかして、俺が解けないとでも思ってる?
嫌だなぁ。
俺のこと、馬鹿にするなよ。
俺はチョークを持ち、スラスラと書いて行く。
こんなの、朝飯前だっつーの。
書き終えて先生を見ると、苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
「・・・正解だ」
ほらね?
俺に解けない問題はないの。
俺、学園トップの秀才だし。
俺は席へ戻ると、渡されたプリントを解き始めた。
答え合わせしてみると。
全て、満点。